えび(海老)

えび(海老)

フライや天ぷら、すし種としても人気のえび。その仲間は約3000種類もいると言われています。「えび」に「海老」と字をあてるのは、腰が曲がりヒゲを生やした老人に似ているためです。長寿という意味合いから正月料理には欠かせません。日本は世界でも有数のえび消費国。国内でも漁獲、養殖されていますが、輸入されているものも多く、とくにアジア諸国で養殖されたえびが、おもに冷凍された状態で日本にやってきます。日本でもっとも多く流通している「くるまえび」の旬は、初夏から秋にかけて。底びき網などで漁獲されています。くるまえびの味わいは大きさでは変わらないため、天ぷらには小ぶりのもの、寿司には中型、フライには大きなものと使い分けるとよいでしょう。

食材のトリビア情報

【ザリガニもえびの仲間!?】
生物学上、甲殻類の中で10本の脚をもつものを「十脚目」といいますが、えびもザリガニもその仲間です。カニやヤドカリも同じ十脚目。日本で食べられることは少ないですが、アメリカ、フランス、オーストラリアなどには様々なザリガニ料理があります。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 6月~2月
栄養素トピックス たんぱく質が豊富で、栄養成分の約20%を占めます。(※1)また、熱を通すと赤くなるアスタキサンチンという色素をもっている点も美容面で注目すべきポイントです。

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)
食品番号10319~10329(加工品・天ぷら調理を除く)たんぱく質平均
選び方 身に透明感があり、形が整っているもの、尾のつけ根や頭がしっかりしているものが良質です。頭が重くなっているものは鮮度が落ちているため、避けるようにしましょう。
保存 殻つきのまま背わたをとって洗い、水気をふいてラップで包み、保存袋に入れてチルド室で保存します。冷凍も可能です。
調理ポイント 背わたは臭みの原因となるため、取り除きます。揚げる場合は、尾の先と剣先を切り、水をしごき出しておくと油はねを防ぐことができます。背わたを取っても臭みが気になる場合は、塩や酒、片栗粉を加えて軽くもみ、洗い流すとよいでしょう。
加熱すると硬くなりやすいので、焼きすぎないように調理します。
品種や種類 えびの代表的なものが「くるまえび」です。その他、日本では古代から年中行事に欠かせないものとされてきた「伊勢えび」東南アジアからの輸入が多い「ブラックタイガー」、東京の芝浦海岸でとれたことから名がついた「芝えび」、独特の甘味が特徴の「甘えび」、限られた産地でしかとれない「白えび」などがあります。

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