りんご

りんご

起源はおよそ4000年前。りんごは人類が食した最古のフルーツといわれています。日本には鎌倉中期に渡来した記録があり、当時の果実は小さく苦みがあったと言われています。今日のような果実の大きなりんごが栽培され始めたのは、明治初期。アメリカから数十種の苗木を輸入し、その後品種改良が重ねられ、日本のりんごは世界で「味の芸術」と呼ばれるほどになったのです。現在は、青森県、長野県、岩手県など、寒い地域での生産が盛んです。品種も多く、皮が赤いものから薄い黄色や黄緑色のものなど様々。1kg以上もの大きな実をつける「世界一」や、平均35g程度の小さな実をつける「アルプス乙女」といった個性的な品種もあります。種のまわりとおしりの部分がいちばん甘いので、縦割りにすると均一な甘さで食べられます。

食材のトリビア情報

【変色したりんごが元通りに!?】
皮を剥いて変色してしまったりんごは、果汁100%のオレンジジュースに約10分ひたしておくと、きれいな色に戻ります。酸化することで茶色くなった部分を、オレンジジュースのビタミンCが還元してくれるため、このような現象が起こるのです。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 9~11月
栄養素トピックス 水分が80%以上を占めます。栄養成分で特に多いのは、炭水化物ですので、効率のよいエネルギー源となります。エネルギーは、1個約250gあたり約140キロカロリーです。(※1)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)水分、炭水化物、エネルギー
選び方 軸がしっかりしているものが新鮮です。また、全体に色むらがなく、皮にハリ・ツヤがあるものがおいしいとされています。赤い品種は、全体の赤みが強くおしりの部分が黄色くなったら食べ頃。青い品種は、全体が黄緑がかった頃が食べ頃です。
保存 りんごはほかの果物の熟成や劣化を進めるエチレンガスを発生し、傷みの原因となるため、保存袋に入れて野菜室で保存します。気温の低い季節は、冷暗所に保存するとよいでしょう。
調理ポイント 果肉は、空気に触れるとポリフェノールが酸化して変色するので、レモン汁をふるか塩水につけて防ぎましょう。また、ジャムにする場合は、ペクチンが多い皮や芯も一緒に煮るとよく固まりやすくなります。
品種や種類 果汁が豊富でシャキッとした歯応えが特徴の人気品種「ふじ」、甘みが強く香り高い、青りんごの代表品種「王林」、長野のオリジナル品種で甘みと酸味のバランスがよい「シナノゴールド」、酸味が強くさわやかな味わいが特徴の「紅玉」など、様々な品種が出回っています。

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