アボカド

アボカド

クリーミーでねっとりとした食感が特徴のアボカド。一般家庭で料理に取り入れるようになったのは近年のことです。濃厚な風味がマグロのトロに似ていると評され、カリフォルニアロールで人気が高まりました。果肉に脂肪分が多いため、「森のバター」とも呼ばれています。メキシコ、アメリカ合衆国、ニュージーランド等から輸入されており、年間を通じて楽しむことができます。日本人好みの濃厚でクリーミーな脂肪分の多いアボカドを見分けるには、ヘタと皮の隙間が少ないものを選ぶことがポイントです。脂肪分が少ないものは水分が多いため、追熟している間に乾燥してしまう割合が大きく、ヘタと皮の間に隙間ができてしまうのです。脂肪分の少ないものを追熟させても濃厚にはならないので、購入時にしっかり見分けましょう。食べ終えたら、むいた皮は捨てずに角質ケアに利用するのもおすすめです。果肉のついている側で肌の固い部分をこすってマッサージすれば、やわらかいすべすべ肌に。

食材のトリビア情報

【果肉に走る黒いすじ】
熟れたアボカドを切ってみると、果肉に無数の黒いスジが入っていることがあります。これは維管束というタネに栄養分を送るパイプのようなもので、害はありませんが、スジっぽい食感になり舌触りが悪くなってしまいます。追熟がうまくいっていない場合に維管束が変色する傾向があるようです。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 通年
栄養素トピックス ビタミンEを豊富に含みます。ビタミンEは、美容や健康を気にする女性が特に積極的にとりたい栄養素です。ビタミンCと合わせてとると、さらに効果があがると言われています。また、葉酸や、ビタミンB6、カリウム、食物繊維なども含まれています。(※1)

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)ビタミンE、葉酸、ビタミンB₆、カリウム、食物繊維
選び方 押してみて固すぎず、やわらかすぎないものが良質です。皮の色が全体にチョコレート色になったら食べ頃です。しわのあるものは熟しすぎていることもあるので、注意が必要です。ヘタと皮の隙間が少ないものを選ぶようにしましょう。
保存 熟したものは保存袋に入れ冷蔵庫の野菜室に。未熟なものは常温で追熟させます。カットしたものは、変色を防ぐため断面にレモン汁をふってラップをし、冷蔵庫で保存します。7度以下にすると果肉が変色するので注意しましょう。
調理ポイント 真ん中に縦に包丁を入れ、ぐるりと一周させて切ります。その後、両端をもってねじり2つに割り、種を抜き取ります。アボカドのコクを活かすには、ディップやサラダがおすすめ。フライなど温かい料理にもよく合います。
品種や種類 日本に輸入されているもののほとんどが、「ハス」という品種。熟すと皮が黒くなるのが特徴です。この「ハス」よりも大きく、縦に長い楕円形で、あっさりとした味わいが特徴の「ベーコン」も輸入されています。

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