なめこ

なめこ

ヌルヌルとしたぬめりの膜に覆われているのが特徴の「なめこ」。ぬめりのもとは、ペクチンという水溶性の食物繊維。なめこのぬめりは、木から生えてきた時点ではなく、ある程度成長すると分泌されるようになります。ぬめりは、なめこを寒さと乾燥、害虫から守る役目を果たしています。そのため、寒くなるほどぬめりが強くなるとも言われています。なめこは日本原産のきのこで、ブナなどの倒木や切株に発生したものが食べられていました。その後、原木による人工栽培が行われるようになり、近年では菌床栽培が主流となっています。

食材のトリビア情報

【でっかいなめこ!?】
一般に流通しているなめこ以外に、最近では「ジャンボナメコ」「でっかいなめこ」という商品も販売されるようになりました。こういった大きいなめこは、焼いたり天ぷらにするのがおすすめです。なめこはほとんど瓶栽培されており、1回出たものを小さめのときに収穫し、その後出てきたものを大きくさせて収穫したものが「ジャンボなめこ」です。

知っておきたい基礎知識

旬な時期 10月~11月
栄養素トピックス 食物繊維やパントテン酸が含まれています。(※1)なめこ独特の表面のぬめりは、水溶性食物繊維によるもの。食物繊維は、美容と健康を気にする女性は特にしっかり摂りたい栄養素です。減量中の人にもおすすめの食材です。

(※1)日本食品標準成分表2015年版(七訂)食物繊維、パントテン酸
選び方 カサが開ききっていないものは風味がよく、粒が大きく、ぬめりの強いものが美味しいとされています。カサが割れているものは避けたほうがよいでしょう。
保存 日持ちしないため、開封したらその日のうちに使い切ります。冷凍する場合は、小分けにしてラップで包み、冷凍庫へ入れましょう。
調理ポイント 下処理は、水でふり洗いするか湯通しする程度にし、洗いすぎず、ぬめりを残した状態で使用しましょう。
さっと湯通しし大根おろしと一緒に食べると、風味がよくなるためおすすめです。汁物や麺類の具にも向いています。カサの大きななめこは、天ぷらなどにも適しています。
品種や種類 一般に流通している菌床栽培のなめこは、以前は株をばらして販売されるのが一般的でしたが、最近では株つきで販売されることも多くなりました。原木栽培したなめこは、一般のなめこよりもカサが大きく茎も太めで、天然ものに近い風味を楽しむことができます。

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