料理の基本 スキル編

より美しく、切り口が綺麗になるように、食材が傷まないように、食感が良くなるように、火の通りが均等になるように。。。料理をおいしく仕上げるためには、研いだ切れ味の鋭い包丁を正しく扱うことや、食材の切り方、食材の下準備を丁寧に行い、適した調理を施すことが大事です。それぞれ食材ごとの技法を、プロであるシェフに、特別に教えていただきました。

イタリアンの基本

生パスタ類やピザ生地など、粉から手作りする方法をご紹介します。

生ロングパスタ(フェットチーネ)

生ロングパスタ(フェットチーネ)

パスタは一般的にデュラム・セモリナ粉で作られますが、家庭で手作りしやすいレシピとして強力粉で作るロングパスタ・フェットチーネ(太めの平打ちパスタ)をご紹介します。

ロングパスタはパスタマシーンを使って生地を均等に伸ばします。

ペースト状にしたほうれん草を粉と合わせて練り込めば、爽やかな緑色のパスタに仕上がります。

監修:東條吉輝シェフ

生ロングパスタ(フェットチーネ)の実践レシピ

生ショートパスタ(オレキエッテ)

生ショートパスタ(オレキエッテ)

パスタの原料であるデュラム・セモリナ粉を使用した、ショートパスタ・オレキエッテの作り方をご紹介します。

オレッキとは「耳」の意味。細長く棒状にしたパスタ生地をカットし、テーブルナイフで押しつぶしながら引いて生地を伸ばし、耳のような形に成形したパスタをいいます。

監修:永島義国シェフ

生ショートパスタ(オレキエッテ)の実践レシピ

ラビオリ

ラビオリ

小麦粉を練って作ったパスタ生地(2枚)の間に具材を詰め、四角形に切り分けたものや、両端を合わせて指輪状にしたものをラビオリ(またはトルテリーニ)といいます。

生地はグルテンが出ないように練りすぎず、手早く仕上げるのがポイントです。

中に具材をたっぷり入れ、生地を重ねる部分は指で押して同じ厚みにすると茹で上がりが均一になります。

監修:村山太一シェフ

ラビオリの実践レシピ

カネロニ

カネロニ

大型のパスタ生地にたっぷり詰め物をして筒状にし、ソースをかけてオーブンで焼いたものを、カネロニといいます。

パスタ生地は卵黄をたっぷりと使い、鮮やかな黄色に仕上げます。生地はグルテンが出ないように練りすぎず、手早く仕上げるのがポイントです。

監修:岡部光一朗シェフ

カネロニの実践レシピ

ニョッキ

ニョッキ

ニョッキとは、団子状のパスタをいい、じゃがいもと小麦粉と合わせて練った生地が主流ですが、かぼちゃなど他の野菜を合わせたものなどバリエーションもあります。

生地は捏ねずに、切るように混ぜていき、数回押すようにしてまとめることがポイントです。生地を休ませる必要もありません。

監修:桝谷周一郎シェフ

ニョッキの実践レシピ

ピザ(ピッツァ)

ピザ(ピッツァ)

家庭のオーブントースターで焼きやすいサイズの、ミニピッツァ生地の作り方です。

ピザ生地はあまり力を入れすぎずに、やさしく伸ばす、まとめる、の作業を繰り返します。途中休んで大丈夫なので計30分以上時間をかけてよく捏ねることがポイント。仕上げたら、湿気を保った状態で冷蔵庫でゆっくり1日発酵させます。

焼く1時間前に冷蔵庫から出し、常温で生地をやわらかくすることも美味しく焼くコツです。

監修:柿沼進シェフ

ピザ(ピッツァ)の実践レシピ